【Window3/Game1】日本 92-73 中国:一体感が生み出した会心の勝利
2026年7月5日
現地時間7月3日(金)、男子日本代表は「FIBA バスケットボールワールドカップ2027 アジア地区予選 Window3」の中国戦で92-73の快勝を収めました。
第2クォーター残り3分、ドライブのシュートを渡邊雄太選手がブロックし、そのリバウンドに川真田紘也選手が飛び付いて奪います。川真田選手はすぐさま速攻に転じ、相手ビッグマンが戻るより先にリングへと突進。西田優大選手のパスを引き出すと、相手のファウルを受けながらダンクを叩き込むバスケット・カウントをもぎ取りました。
川真田選手は「見ている人が気持ち良かったなら、本人としては最高でした。打った瞬間は少し弾いた感じがあって入ったか分からなかったのですが、西田が『入った!』って。最高に気持ち良いですね」と、このプレーを振り返ります。
このシーンは試合全体を象徴していました。全員でディフェンスし、相手の高さに苦しみながらもリバウンドに食らい付き、速攻で相手を走らせる。そして先発のジョシュ・ホーキンソン選手に続く2番手のセンターである川真田選手がアグレッシブに自分らしさを発揮。試合の最後も川真田選手はオフェンスリバウンドに食らい付き、セカンドチャンスを生み出すことで中国に最後のチャンスを与えません。
中国のインサイドと競り合ったディフェンスとリバウンドについて川真田選手は「相手が自分より大きいのは分かっているので、上から取られるのは仕方ないと割り切って、それよりもどれだけ嫌なポジションを取らせるか、嫌なタイミングでパスを出させるかを心掛けて、それが良い方向に行ったと思います」と自分にできるベストを尽くしました。
第1クォーターはなかなか3ポイントシュートが決まらず、相手にリードを奪われる時間帯もありましたが、ここをディフェンスとリバウンドで我慢し、矢継ぎ早の交代で出て来るベンチメンバーが攻守のスピードを上げることで、先発陣が戻るとさらにスピードが上がる好循環が生まれました。試合を通して自分たちが望むハイペースを作り出すことで中国の選手たちは走らされ、高さとフィジカルの強みを出せなくなっていきます。ファストブレイクポイントで23-8と大差を付けたことも含め、まさに『走り勝つ』試合でした。
その展開を作り出した主役は、齋藤拓実選手と佐々木隆成選手のポイントガード2人です。先発の齋藤選手は縦のパスを多用してチーム全体を走らせてリズムを作り、佐々木選手はコートに入ると自らボールを運んで攻撃を組み立てる。2人が異なるプレーメークを見せながらも速いペースを保つという点は一貫していました。
佐々木選手は「自分の得意なプレーを出すことを意識しました。最初は少しペイントタッチが少なかったと思っていて、拓実さんからも交代の時に『どんどんペイントタッチして』と声を掛けてもらい、そこからは迷いを捨てて割り切ってプレーできました」と、自分のプレーを振り返ります。
ホーキンソン選手は両チームを通じて最多となる27得点を挙げ、渡邊選手は苦しい時間帯にフリースローで得点を繋いだり、2ブロックとリムプロテクトでも献身的に働き、馬場雄大選手は縦に走る強みを存分に発揮しての9得点10リバウンド5アシストとマルチな活躍を見せました。冒頭で紹介した川真田選手に加えて若いジェイコブス晶選手も任された時間でハードワークを貫き、ホーキンソン選手と渡邊選手のプレータイムは30分に抑えられたことも、最後まで日本が運動量を落とさず走り続ける展開を生み出しました。
桶谷大ヘッドコーチは敵地で難敵に勝ったという結果だけでなく、自身が重視していた『一体感』を持って戦えたという内容に大きな手応えを感じています。
「この『ド』アウェーの中で、みんなが一体感をもってバスケができました。それができなかったら、どれだけ良いバスケを作ってきても、混乱したりしたと思いますが、それがありませんでした。1ポゼッション1ポゼッションに集中して戦うことができました」
チームはすぐに韓国に移動します「FIBA バスケットボールワールドカップ2027 アジア地区予選 Window3」の韓国戦は、7月6日(月)19時30分(日本時間)にティップオフとなります。
■ジョシュ・ホーキンソン選手
「相手がドロップして守ることは分かっていたので、ピック&ポップが有効だと考えました。前半に3ポイントシュートを何本か決めたことで相手がクローズアウトに来るようになり、結果として他の全員がカットやドライブからゴール下で得点しやすくなりました。そこが試合の大きなポイントでした。リバウンドでは馬場選手の10リバウンドはもちろん、全員がそれぞれ自分なりの方法でステップアップしました。誰か一人の力ではなく、チーム全員の努力で勝ったことを誇りに思います」
■齋藤拓実選手
「リベンジを達成できて良かったです。あのアウェーの声援の中で勝てたことは価値があると思います。前回の試合に出ていた選手から『第3クォーターでターンオーバーが重なって流れを持っていかれてしまった』という反省が出ていたので、そこは選手間でしっかり話し合っていました。全員で勝ち取った1勝だと感じています」
■比江島慎選手
「中国相手に、しかも敵地でこの勝ち方ができたのは価値のあることで、自信に繋げていい勝利だと思います。もっと緊張するかと思っていたのですが『早くプレーしたい』という思いが強かったです。身体の調子も良かったですし、良いイメージを持って試合に入れました。短い出場時間の中で主力メンバーを休ませる役割はしっかり果たせました。チームに迷惑をかけずに済んで良かったです(笑)」
